セルごとの文字数把握にとどまらず、シート全体の文字数総量や特定の記号・キーワードの出現頻度を調べる手法を習得すると、データ分析や検品作業の速度が飛躍的に向上します。
複数セルの文字数合計を一発で算出する(SUMPRODUCT×LEN)
範囲内に並んだ複数セル(例えばA1からA20まで)の文字数の総計を出したい場合、各セルの横に=LEN(A1)と入力する作業列を作り、最後にSUM関数で足し合わせる手法が広く使われてきました。しかし、この方法はシート構造を無駄に肥大化させます。
作業列を一切使わず、1つのセルだけで範囲全体の文字数合計を導き出すにはSUMPRODUCT関数を活用します。
=SUMPRODUCT(LEN(A1:A20))
この数式は、指定した範囲内の各セルに対してLEN関数を適用し、その配列結果を内部で一気に足し上げます。集計行にこの式を1本置くだけで、数十〜数百行に及ぶアンケートの自由記述欄や記事原稿の総文字数が瞬時に算出できます。
特定文字の出現回数を数える(差分カウント法)
「セル内に特定の文字(例えば『、』や『★』、あるいは特定のキーワード)が何回登場したか」を数えたい場合、Excelには専用の単一関数が存在しません。そこで用いるのが、置換前後の文字数の差分を計算するテクニックです。
例えば、セルA1の中に読点「、」が何個あるかを数える数式は以下の通りです。
=LEN(A1) - LEN(SUBSTITUTE(A1, "、", ""))
全体の文字数から「、」をすべて消した状態の文字数を引き算することで、消えた文字数=出現回数を正確に導き出せます。2文字以上の単語(例えば「Excel」)の出現回数をカウントする場合は、差分をその単語の文字数(LEN("Excel")=5)で割ることで算出可能です。
=(LEN(A1) - LEN(SUBSTITUTE(A1, "Excel", ""))) / LEN("Excel")