名曲『丸ノ内サディスティック』に代表される独自の世界観は、音楽性だけでなく彼女のビジュアル表現にも色濃く反映されている。哀愁を帯びたメロディと洗練されたコード進行、そこに重なるスタイリッシュな映像表現は、今なお色褪せることがない。
90年代後半から展開されたオルタナティヴ・ロックの精神性は、彼女の反骨心あふれる美意識の根底に流れている。単に「綺麗」という枠に収まらない、歪みや妖艶さを抱えた独自の美学。歪んだギターサウンドと高貴な衣装の対比が生み出す圧倒的な美の世界は、観る者の心に深い爪痕を残し続けている。