トップレスラーとして絶頂期にあった佐々木義人を襲ったのが、選手生命を脅かす深刻な怪我でした。2013年秋、試合中に右膝前十字靭帯断裂および半月板損傷という重傷を負い、長期欠場を余儀なくされます。
幾度もの過酷な手術と再建リハビリを重ね、リング復帰への執念を燃やし続けたものの、自身の代名詞である妥協なきストロングスタイルを取り戻すことは極めて困難な状態でした。レスラーとしての誇りと肉体の限界の間で苦渋の決断を下し、2015年末をもって大日本プロレスを退団。事実上の現役引退へと至りました。華々しい引退セレモニーこそ行われなかったものの、命を削るようにしてマットに刻みつけた彼のファイトは、今も多くのファンの記憶に鮮烈に焼き付いています。