インターネット上の情報や日常会話では、トンネルの長さに関して幾つかの代表的な混同や誤解が見受けられます。ここで事実関係を整理します。
誤解1:「関越トンネルが道路日本一」という記憶の刷り込み
「日本で一番長い道路トンネル=関越トンネル」と記憶している人は依然として多く存在します。関越トンネル(上り11.055km)は1985年の開通時から長年にわたり国内最長道路トンネルの座を守り続けていたため、知名度が突出しているからです。しかし、2015年に首都高山手トンネル(18.2km)が全線開通したことで、関越トンネルは国内第2位となりました。現在、関越トンネルが保持している正確な肩書きは「山岳道路トンネルとして日本一」です。
誤解2:世界一長いトンネルとの位置関係
青函トンネルは「世界一長いトンネル」と呼ばれることがありますが、これは海底部を持つトンネル(Undersea Tunnel)としての世界一です。陸上を含めた全トンネルの世界一は、2016年にスイスで開通したゴッタルドベーストンネル(全長57.09km)です。アルプス山脈を貫くこの鉄道トンネルの完成により、青函トンネルは総合世界ランキングにおいて第2位となりました。