かつての闘病記ブームとは一線を画し、笠井氏のSNSは現在も活発に更新されている。そこにあるのは、単なる「克服したヒーロー」の姿ではない。時には体調不良を訴え、時には社会のバリアフリーの遅れに怒り、等身大の人間としての感情が爆発している。この「弱さの開示」こそが、彼のメッセージが持つ最大の武器だ。
日本の社会では、病気になった人間に対して「静かに療養すべきだ」とか「強くあらねばならない」といった無言の圧力がかかりがちだ。しかし、笠井氏はその固定観念を打ち破った。泣きたい時は泣き、辛い時は辛いと言う。その当たり前の権利を、彼は自らのメディアを通じて体現し続けている。