早朝の張り詰めた空気の中、八幡山グラウンドからは鈍いコンタクト音と選手たちの鋭いコールが響き渡ります。「前へ」という北島忠治元監督の不滅の哲学は、単なる精神論ではなく、「いかなる局面でも逃げずに責任を果たす」という行動規範として部員一人ひとりの骨身に染み込んでいます。
寮生活を送る部員たちは、食事の配膳や清掃などの日常業務を徹底して自ら行い、規律ある生活習慣を維持しています。取材陣が目にするのは、スター選手であっても率先して雑務をこなし、後輩の自主練習に付き添う光景です。SNSやファンコミュニティ、熱狂的な紫紺サポーターの間でも「今年の明治はベンチやサポートメンバーの一体感が凄まじい」「スタンドからの声援に対する選手のひたむきな姿勢に胸を打たれる」といった声が多く寄せられています。
冬の風物詩である国立競技場の早明戦や大学ラグビー選手権の会場では、何世代にもわたって紫紺のジャージを応援し続けるファンの姿が目立ちます。グラウンドで見せる泥臭いプレーと礼儀正しい振る舞いの双方が、ファンを惹きつけてやまない明治ラグビーのブランド価値を形成しています。