あの大会の異様な熱量は、錦鯉一人の力で作られたものではない。敗れ去ったファイナリストたちのレベルの高さこそが、激闘の質を物語っている。
ファーストラウンドを首位で通過したオズワルドの静と動をコントロールする緻密な漫才。怒涛のテンポと圧倒的な運動量で爆笑をかっさらったインディアンス。さらには独自のシュールな世界観で異彩を放った真空ジェシカやモグライダー、ロングコートダディなど、後にシーンの主役となるメンツが勢揃いしていた。誰が勝ってもおかしくない緊張感の中で、最後に笑ったのが錦鯉だったという事実が、大会のドラマ性をよりいっそう引き立てた。