過去10年間の日本軍事力 順位推移を振り返ると、日本は5位から8位の間を安定して推移してきました。一時期はイギリスやフランスを上回り5位に浮上した時期もありましたが、周辺諸国の急速な軍拡やヨーロッパ各国の国防予算見直しに伴い、順位の変動が生じています。
日本の順位を支える評価軸は主に以下の3点に集約されます。
第一に、島国特有の防衛インフラと補給網の堅牢性です。自国内に張り巡らされた高規格道路網、港湾設備、整備基地の密度は高く、領域防衛における部隊展開の迅速性は国際的にも高く評価されています。
第二に、防衛技術の自給力と先端技術の融合です。F-35をはじめとする米製最新鋭兵器の導入と並行し、国産のミサイル開発や護衛艦建造を高い水準で継続できる工業基盤がスコアを押し上げています。
一方で、順位がこれ以上上位へ上がらない決定的な要因として、戦略核兵器の不保有、爆撃機や長距離弾道ミサイルの欠如、そして人員規模の小ささが挙げられます。戦力投射能力(海外へ軍隊を派遣して攻撃する能力)を意図的に制限してきた戦後日本の安全保障政策が、データ上にもそのまま反映されている形です。