東京の都市開発において、今もっとも大胆な実験場となっているのが芝浦一丁目地区名再開発事業だ。運河と鉄道インフラに挟まれた広大な都有地・民有地を巻き込み、国家戦略道路や水上交通と直結させるこの試みは、国土交通省が指定する都市再生特別地区の指定を受けたことで一気に加速した。
容積率の大幅な緩和をテコに誕生する超高層ツインタワーは、高さ約230メートルを誇り、東京湾のパノラマを独占する。芝浦エリアは長年、第一京浜と首都高速道路によって陸側と海側が物理的に分断されてきた歴史を持つ。今回の事業はその構造的欠陥にメスを入れ、歩行者専用デッキと親水空間で街の動線を滑らかにつなぎ直す決定打となる。