15代井筒親方の最大の功績の一つが、モンゴル出身の横綱・鶴竜を育て上げたことです。小柄だった鶴竜を基礎から鍛え上げ、第71代横綱へと昇進させた師弟の絆は非常に深いものでした。師匠の急逝時には鶴竜が筆頭弟子として遺族を支え、葬儀でも気丈に振る舞う姿が印象的でした。
現役引退後の鶴竜は年寄「鶴竜」を経て名跡「音羽山」を取得し、2026年末に音羽山部屋を創設・独立を果たしました。陸奥部屋からの独立という形を取りながらも、その指導法や相撲道には15代井筒親方から直伝された教えが色濃く息づいています。
井筒部屋というひとつの組織は形を変えましたが、師匠から弟子へと託された魂は、新たな部屋の土俵を通じて次世代の若手力士たちへ着実に継承されています。