乗降客数が世界屈指である巨大ターミナルの新宿駅や、都心の環状動脈である山手線において、この乗車位置が発揮する効果は圧倒的だ。新宿駅のホームは全長が長く、下車するドアを誤ると目的の改札にたどり着くまでに数百メートルの迂回と無駄な徒歩移動を強いられる。しかし、山手線の4号車5号車寄り付近から降車すれば、南口や甲州街道改札、さらには主要な地下連絡通路へと続く垂直動線へダイレクトにアクセスできる。
東日本旅客鉄道が長年取り組んできた新宿駅構内の拠点再開発事業により、ホーム中央部の歩行者用デッキが大幅に拡充されたことも背景にある。乗車位置をあらかじめ把握しておくことで、ラッシュ時に発生するホーム上の過度な混雑をスマートに回避しながら、最速ルートで乗り換えを完了できるのだ。