熱心に活動を続けるタレントがいる一方で、過去に所属していたものの創価学会を脱会した、あるいは距離を置いた著名人も存在します。彼らのその後の軌跡は、芸能界と宗教の距離感を理解する上で貴重なケーススタディとなります。
女優の杉田かおる氏は、かつて熱心な学会員として知られ、関連ビデオなどにも出演していましたが、後に脱会。自著『オーガニックな女たち』や各種メディアのインタビューで、入会から活動、そして脱会に至る心情の葛藤を赤裸々に告白しました。脱会直後は人間関係の清算や周囲の視線に悩まされたものの、その後はバラエティ番組や女優業で独自のポジションを再確立し、実力派として息の長い活躍を続けています。
また、元お笑い芸人やタレントの中には、選挙活動の応援要請や組織活動の拘束時間に耐えかねてフェードアウトした事例も報告されています。「脱会すると芸能界を干される」という都市伝説が長年囁かれてきましたが、実力と需要があるタレントであれば、事務所の移籍や独立と同様に、一定の時間を経て通常のタレント活動へ復帰している実態が確認できます。
ここで重要なのは、個人のキャリアと信仰の間に「心理的バウンダリー(境界線)」をいかに引くかという問題です。過度な組織活動によって本業のパフォーマンスが低下することを嫌い、プライベートな信仰にとどめるタレントと、公の広告塔として活動するタレントとの間には、個人のスタンスに大きな開きがあります。