札幌の「狸小路商店街」で今行くべき話題のスポットとはどこなのか。その筆頭として挙げられるのが、3丁目に位置するランドマーク「モユクサッポロ」です。地下2階から地上28階建ての複合ビル内には、都市型水族館「AOAO SAPPORO」や洗練された飲食フロア、道産素材にこだわったセレクトショップが入り、2026年現在も狸小路の新たな人の流れを生み出す中核となっています。
しかし、狸小路の真の魅力は近代的な商業施設だけにとどまりません。歴史を紐解くと、狸小路商店街の歴史と由来は明治初期(1873年頃)の開拓使時代にまで遡ります。当時、飲食店や芝居小屋が集まり始めたこの通りに「夜になると狸のような狡猾な客引きが出た」「狸のように人を化かす魅力的な街だった」といった説からその名が定着したとされています。
150年以上の歳月を経て、木造長屋から近代的なアーケードへと姿を変えた現在も、創業半世紀を超える喫茶店や刃物店、骨董品店などの老舗がしっかりと息づいています。最先端トレンドのモユクサッポロと、明治・大正・昭和の面影を残す専門店街がわずか数歩の距離で隣り合うダイナミズムこそ、旅行者を惹きつけてやまない決定的な理由です。