劇場公演や選抜総選挙を通じて着実に実績を積み上げた矢吹奈子に、キャリア最大の転機が訪れたのは2018年でした。日韓合同オーディション番組『PRODUCE 48』への挑戦です。文化や言語、ダンスの基礎レベルが大きく異なる過酷な環境下で、矢吹は圧倒的な歌唱力と愛らしいビジュアルで韓国国内の視聴者を虜にし、見事グローバルガールズグループIZONEの専任メンバー入りを果たしました。
この期間、指原莉乃が取った行動はまさに「無償の愛」と呼ぶにふさわしいものでした。自身のSNS(現X)では、一ファンに戻ったかのように矢吹の魅力を熱弁し、投票を呼びかけ続けました。デビュー決定の瞬間には涙を流して喜びを爆発させ、IZONEの活動中も多忙な合間を縫って韓国でのコンサート会場へ直接足を運ぶ姿が報道各社やファンの間で確認されています。
2026年4月にIZONEとしての活動を終え、HKT48に復帰した矢吹は、グループを牽引する絶対的エースとして君臨しました。そして2026年春、パシフィコ横浜で開催された卒業コンサートにおいて、指原莉乃からの温かいメッセージとサプライズが会場を涙で包みました。指原は「奈子が自分の足で立ち、世界へ羽ばたいていく姿を見られたことが私の誇り」と語り、師弟関係という枠組みを超えて一人の独立した表現者として矢吹を心から称賛したのです。