現代の日本代表選手の多くは、Jリーグクラブの下部組織(アカデミー)出身か、全国高校サッカー選手権で名を馳せる高体連の強豪校出身が占めています。その中で中村敬斗選手が歩んだルートは、街クラブの雄と呼ばれる三菱養和SCユース出身という極めて稀有なバックボーンを持っています。
小学生時代は柏レイソルジュニアで基礎を培い、中学校入学と同時に三菱養和SC巣鴨ジュニアユースへ加入。高校年代の三菱養和SCユースでは、圧倒的なスピードと鋭いカットインからの決定力を武器に、ユース年代最高峰の「高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグ」などで全国のJクラブユースを相手に猛威を振るいました。高校2年生で出場した2017年のFIFA U-17ワールドカップでは、U-17日本代表のエースとしてハットトリックを記録するなど世界中にその名を轟かせます。
この国際大会での衝撃的な活躍を機に、国内の複数J1クラブによる熾烈な獲得競争が勃発。通常であれば高校卒業を待ってプロ入りするところを、高校2年生の冬という異例のタイミングでガンバ大阪への飛び級プロ入りが発表されました。2018年2月、まだ高校2年生の身でありながらJ1開幕戦でクラブ史上2位となる若さ(17歳6カ月28日)でトップチーム公式戦デビューを果たし、日本のサッカー界に大きな衝撃を与えました。