中西の代表作を語る上で欠かせないのが、ZOOへ提供し、後にEXILEがカバーして社会現象となった「Choo Choo TRAIN」だ。ブラックミュージックのダンサブルなリズムと、日本人の琴線に触れるキャッチーなメロディの見事な融合。当時、R&BやダンスポップをJ-POPのメインストリームへ昇華させた手腕は圧巻だった。
さらに、バラエティ番組から誕生したブラックビスケッツの「Timing」も彼の代表的作例だ。SNSでのリバイバルヒットも記憶に新しいが、この曲の構造には無駄が一切ない。跳ねるリズムと一度聴いたら耳から離れないサビのフック。制作当時の秘話として、彼は「ダンスフロアの熱気と日常の親しみやすさを同居させること」を徹底的に追求したという。時代を超えて愛される理由は、徹底したポップネスへのこだわりにある。