売る側のドラマもまた、この店の日常だ。実家の片付けで出てきた古いおもちゃや、かつて遊んだゲーム機が、思わぬ高額査定を受けて歓喜する若者の姿がある。リコマース(再商業化)の波は完全に定着し、モノを捨てるのではなく循環させる意識が当たり前になった。
特に近年は、昭和レトロや平成初期のY2Kカルチャーのブームにより、当時としてはありふれていた文房具やチープトイにまで値がつくケースが増えている。査定を待つ間の独特の緊張感と、結果が出た瞬間の安堵や驚き。それもまた、この店が提供する人間味あふれるドラマの一部だ。