公園の目と鼻の先には、柳宗悦らが創設した「日本民藝館」が位置している。無名の職人たちが作った日常の生活道具に美を見出す「民藝運動」の聖地であり、本館の木目調の建物自体が貴重な文化遺産だ。公園散策とこの民藝館の鑑賞を組み合わせたコースは、知的な刺激を求める大人たちの定番散歩ルートとなっている。
陶磁器や織物、木工品など、手仕事のぬくもりが宿る展示品をじっくりと堪能した後に、公園のグリーンプロムナードを歩く。この一連の流れは、日常の美意識を静かに研ぎ澄ませてくれる。周辺に漂う独特のアートな空気感は、渋谷や代々木上原のトレンドゾーンとは一線を画す、落ち着いた知性を感じさせる。