日本の伝統的なテレビドラマ、特に時代劇のフィールドにおいても、彼の存在感は群を抜いている。これまでNHKの大河ドラマをはじめとする歴史劇において、数多くの歴史的威圧者や老獪な政治家を演じてきた。重厚な着物を召し、畳の上で睨みを効かせる立ち姿は、一瞬にして観客を戦国時代や江戸時代の緊迫感へと引きずり込む。
言葉の発音ひとつ、目線の切り方ひとつで、権力者の野望や哀愁を表現する技術は圧巻だ。正義の味方ではなく、歴史の裏で暗躍する黒幕やクセのある権力者を演じさせたら右に出る者はいない。長年培われた確かな殺陣と所作、そして声の通りが、時代劇というジャンルに深いリアリティを与えている。