写真の撮影から20年近くが経過しようとしているにもかかわらず、その勢いは衰えない。X(旧Twitter)では記念日や大雨の日、あるいは遠出をした際の定番構図として今なお親しまれている。さらに興味深いのは、当時の空気感をリアルタイムで知らないTikTok世代のZ世代たちが、このポーズをデジタル表現の「クラシック」として再解釈している点だ。
ソーシャルメディアのアルゴリズムは目まぐるしく変化する。だが、どれほどエフェクトやAI技術が進化しても、人間の素の熱量とシュールな可笑しみには敵わない。ガラケー時代の粗い画質と、手書き文字のアンバランスな勢い。そのアナログな質感が、完全無欠なSNS動画に慣れ親しんだ若者たちの目に新鮮に映っている。