店舗こそ姿を消したものの、サークルKが遺した商品開発のDNAは、現在のコンビニエンスストア文化の中に深く根付いています。中でも消費者の記憶に強く刻まれているのが、レジ横のホットスナック「焼き鳥」と、チルドスイーツの先駆者となった「シェリエドルチェ(Cherie Dolce)」です。
サークルKの「炭火焼きとり」は、専用のタレと本格的な炭火の香ばしさで年間数億本を売り上げた伝説的商品でした。この圧倒的な支持とノウハウは、統合後のファミリーマートのレジ横惣菜へとダイレクトに引き継がれました。現在ファミマの定番となっている焼き鳥シリーズは、サークルKが培った調達ルートとタレの配合設計が土台となっており、「ファミマの焼き鳥を食べるたびにサークルKを思い出す」という根強い支持層を生み出しています。
また、2007年に誕生したオリジナルスイーツブランド「シェリエドルチェ」は、専門店クオリティをコンビニ価格で提供し、大ヒットを記録した「濃厚焼きチーズタルト」をはじめ数々の名作を世に送り出しました。現在、シェリエドルチェのブランド名は日常的なラインナップからは姿を消しているものの、ファミリーマートの「ファミマルSweets」の技術基盤として息づいており、復刻フェアが開催されるたびに当時のレシピを忠実に再現したスイーツが店頭を賑わせています。