食と文化の体験価値においても、強羅公園は他の観光庭園と一線を画しています。園内には趣の異なる2つの名店が存在します。
テラス席から噴水を望むカフェ「一色堂茶廊(いっしきどうさろう)」は、自然派の素材にこだわったサンドイッチ料理とスイーツが評判のサロンです。オーガニック小麦を使用したパンに、厳選された和牛ローストビーフやフレッシュ野菜を挟んだサンドイッチプレートは視覚的にも美しく、SNSでも大きな話題を集めています。午後のティータイムには、濃厚なフレンチトーストとともに香り高いダージリンティーを楽しむ優雅な時間が流れます。
対照的に、静寂の中で日本文化の粋を味わえるのが、登録有形文化財に指定されている「白雲洞茶苑(はくうんどうちゃえん)」です。近代三茶人の一人である原三溪ゆかりの田舎家風茶室をはじめ、貴重な茶室群が点在しています。ここでは、作法を気にすることなく気軽にお抹茶と季節の和菓子(点心)をいただくことができ、苔むした露地庭園を眺めながら都会の喧騒を忘れさせる深いリフレッシュが得られます。
なお、昼食時に公園周辺での外食を検討する場合、強羅駅前の名物「田むら銀かつ亭」の豆腐かつ煮や老舗蕎麦店は正午前後で1時間以上の行列が発生することが日常茶飯事です。混雑回避を最優先するなら、園内の一色堂茶廊を早めに利用するか、11時前の早めの時間帯に駅周辺店舗へ入店するスケジュール設計が賢明です。