アイドル的な人気ヒロインの枠にとどまらず、本格派の映画女優としての評価を決定づけたのが、2011年公開の映画『八日目の蝉』だ。誘拐犯に育てられた過去を持つ複雑な境遇の主人公・恵理菜役を全身全霊で演じ切り、観客の心に深い爪痕を残した。
この作品での迫真の演技が高く評価され、日本アカデミー賞協会が主催する第35回日本アカデミー賞において最優秀主演女優賞を受賞。悲しみと葛藤を抱えた複雑な内面を静かに、かつ劇的に表現する圧倒的な演技力は、映画界全体から絶賛を浴びた。ドラマチックなストーリーから重量感のあるヒューマンドラマまでこなす唯一無二の女優としての地位を揺るぎないものにした瞬間だ。