無類の漫画好きとして知られ、とりわけ『ゴルゴ13』の熱心な読者であることは広く知られている。劇中に登場するプロフェッショナルたちのストイックな生き様は、麻生太郎自身のダンディズム観と不思議なほど共鳴している。
プロとは、自らの仕事に責任を持ち、道具や身なりに妥協しない人間のことだ。スナイパーが銃の手入れを怠らないように、政治家である彼はスーツのプレスや靴の磨き込みに一切の妥協を許さない。
少し斜に構えた口調やシニカルな表情すらも、磨き上げられたスタイルの一部として昇華されている。男のダンディズムとは外面の装飾ではなく、内面にある覚悟が服を通して外に滲み出た結果なのだと、彼の佇まいは物語っている。