イタリア語の条件文(Periodo ipotetico)は、話し手がその条件を「どの程度現実的だと捉えているか」によって3つのパターンに分類されます。ここでつまずきやすいのが、直説法と接続法の使い分けです。
1. 現実・可能性の高い条件(直説法を使用)
十分に起こり得る未来や普段の習慣を話す際は、接続法ではなく直説法を用います。se節も主節も直説法(現在形または未来形)で揃えるのが基本です。
例文:Se domani fa bel tempo, andiamo al mare.(もし明日天気が良ければ、海に行きます。)
2. 現在の事実に反する仮定・可能性が低い条件(接続法半過去+条件法現在)
「もし今〜なら(実際は違うが)」という現在の非現実を表す場合、seの直後は接続法半過去になり、主節は条件法現在になります。
例文:Se avessi tempo, verrei volentieri con te.(もし時間があれば、喜んで君と一緒に行くのだが。)
3. 過去の事実に反する仮定・後悔(接続法大過去+条件法過去)
「もしあの時〜だったら」という過去のやり直せない出来事を振り返る際は、se節に接続法大過去、主節に条件法過去を組み合わせます。
例文:Se avessi saputo la verità, non ci sarei andato.(もし真実を知っていたら、そこへは行かなかったのに。)
ここで絶対に覚えておきたい鉄則は、「seの直後に条件法を置いてはならない」という点です。日本語の話者が英語の感覚などで「Se vorrei...」などと言ってしまうミスが多発していますが、seが従えるのはあくまで直説法か接続法です。