一方で、対策には限界と副作用も付きまとう。最も手軽で即効性があるとされる街路樹の強剪定(枝葉の伐採)だが、これには大きな落とし穴が存在する。
木々を丸坊主にすれば、確かにその場所からの立ち去りは達成される。だが、居場所を失った数万羽の群れは、わずか数十メートル先の住宅街や隣接する別の駅へと移動するだけだ。結果として被害エリアが拡大し、別の地域で新たな悲鳴が上がることになる。
また、猛暑が常態化する近年の都市部において、街路樹の過度な伐採は木陰の喪失やヒートアイランド現象の悪化という別の環境問題を引き起こす。緑化推進と防鳥対策の狭間で、自治体の担当者は難しい舵取りを迫られている。