海外のニュースメディアが日本の消費者行動を報じる際、たびたび話題に上るのが日本語特有の繊細な価格ニュアンスだ。英語の「just under 1,000 yen」や「slightly less than 1,000 yen」に相当する「1000円弱」だが、日本人の文脈依存度の高さゆえに生じるコミュニケーションの妙として興味深がられている。
価格交渉や提示の場面で、あえて直接的な数字を避け、相手への配慮やソフトな響きを狙って「1000円弱くらいで」と伝える文化。しかし、デジタル化が進み、あらゆる決済が1円単位で可視化される2026年においては、そうした優しさが裏目に出るケースも少なくない。