野外で竹か笹かを迷った際、最も確実かつ一瞬で見分けられる基準が竹の皮と笹の皮の違いです。タケノコが成長して成木になる過程において、竹は生長とともに茶色い皮(稈鞘:かんしょう)が自然と剥がれ落ち、滑らかな緑色の幹(稈:かん)が露出します。対照的に、笹は成長後も皮が剥がれ落ちず、枯れた状態のまま幹にぴったりと巻き付いたまま残る特徴を持っています。
さらに、葉を光に透かして観察することで、顕微鏡レベルの構造差を肉眼で確認できます。これが葉脈の格子状と平行脈の違いです。竹の葉を透かすと、縦に走る主脈に対して横方向の細かな脈が交差し、綺麗な「格子状」の網目模様が見えます。一方の笹の葉は、縦方向に整然と並ぶ「平行脈」のみで構成されており、横方向の結合脈がほとんど見られません。
もう一つの観察ポイントが節から出る枝の本数です。幹の節(ふし)に注目すると、竹は1つの節から基本的に「2本」の枝が左右に分かれて伸びます。それに対して笹は、1つの節から「3本以上(多くは5本〜7本前後)」の枝が束状に密集して放射状に吹き出す構造をとっています。この3大ポイントさえ押さえれば、どのような環境下でも迷うことなく判別が可能です。