アニメ第26話(竈門炭治郎 立志編 最終話)で描かれ、ファンの間で「パワハラ会議」として語り継がれる下弦の鬼の解体劇。下弦の伍・累の敗死に激怒した鬼舞辻無惨は、残る下弦の鬼たちを無限城に招集し、理不尽極まりない問答の末に次々と惨殺していきました。
逃走を図った釜鵺(下弦の陸)、思考を読まれ否定された零余子(下弦の肆)、弁明を試みた轆轤(下弦の貳)、無惨に血を強請った病葉(下弦の参)が悉く処刑される中、下弦の壱である魘夢だけが生き残るどころか、無惨から直々に増血を受けました。
無惨が求めていたのは、保身に走る言い訳でも、自己正当化でもなく、自らの絶対性にひれ伏す存在でした。魘夢は同胞が惨殺される凄惨な現場に恐怖するどころか、「人の不幸や苦しみを見るのが好き」「無惨様自らの手で殺されるならこれ以上の幸福はない」という真性の狂気と崇拝を全開にしました。
他者の感情に一切共感せず、冷酷な支配を敷く無惨にとって、自身の暴虐を心から賛美し快楽として受け止める魘夢の歪んだ精神性は、唯一「機嫌を良くさせるに値するもの」だったのです。