現在市販されている酒盗の二大巨頭が「カツオの酒盗」と「マグロの酒盗」です。魚種によって風味のベクトルが大きく異なるため、好みに応じて選ぶことが失敗しないポイントとなります。
1. カツオの酒盗(元祖の力強いコクと芳醇な酸味)
土佐・薩摩の伝統を色濃く受け継ぐ元祖の味わいです。カツオ特有の鉄分を含んだ力強い風味と、熟成発酵に伴う心地よい酸味、そしてガツンと響く塩気が際立ちます。辛口の純米酒や本格芋焼酎のロック、どっしりとしたフルボディの赤ワインなど、個性豊かなお酒と合わせても決して負けない存在感を放ちます。昔ながらの珍味好きや、発酵食品のディープなコクを求める人に最適です。
2. マグロの酒盗(マイルドでクセが少なく初心者向け)
カツオに比べて酸味や魚特有のクセが穏やかで、口当たりが非常にまろやかなのが特徴です。脂の乗りが良いマグロの内臓を使用するため、上品な旨味が口いっぱいに広がります。塩辛や珍味特有の強い匂いが苦手なビギナーや、料理の隠し味として素材の味を邪魔せずに旨味だけをプラスしたい場合にはマグロの酒盗が選ばれています。
このほか、産地やメーカーによってはタイ(鯛)の胃袋を使った「鯛酒盗」や、サケ(鮭)の腎臓を使った「めふん」に似た独自製法の商品も展開されていますが、まずは基本となるカツオまたはマグロから試すのが王道です。