1986年5月、男性ファッション誌の常識を覆す一冊が誕生した。『MEN'S NON-NO』の創刊号表紙を飾ったのは、当時大学在学中だった阿部寛だ。身長189cmの抜群のスタイルで彗星のごとく現れた彼は、創刊から全43号の表紙を連続で飾り続けるという前代未聞の金字塔を打ち立てた。
当時の日本において、男性ファッションモデルがそのままドラマや映画の主役級俳優へと転身する例は極めて稀だった。しかし、風間トオルとともに巻き起こした「メンノンブーム」は、都市型ライフスタイルとファッションを融合させ、日本の男性像そのものを再定義した。彼らが切り拓いた道筋こそが、後続の若手モデルたちにとって不動のキャリアモデルとなったのだ。