後輩リポーターたちにとって、その背中は巨大な壁であり、目指すべき指標でもあった。後にワイドショーの顔となる井上公造をはじめとする後進たちは、現場での立ち振る舞い、取材対象者との距離感、そして何よりも「独自ネタを持つことの重み」をその背中から学んだ。
芸能人の私生活を暴くだけの覗き見趣味と、社会の縮図としてのスキャンダルを追う芸能ジャーナリズムの違いは何か。それは、取材対象と刺し違える覚悟があるかどうかだ。関係性を壊すことを恐れてPR取材に終始する昨今の風潮に対し、彼が遺した「嫌われても真実を追う」という記者の本能は、今も現場を知る者たちの胸に深く刻まれている。