この騒動は、日本のメディア倫理における大きな転換点となった。有名人と結婚した配偶者は、どこまでプライバシーを放棄しなければならないのか。法的な議論も活発化している。欧州などでは、公人ではない配偶者のプライバシー権は厳格に守られる傾向にあるが、日本国内の報道姿勢は未だに曖昧な境界線上にある。
「知る権利」と「プライベートを守る権利」。この二つの天秤が、あまりにも商業主義に傾きすぎている現状に、多くの知識人や法曹界からも懸念の声が上がった。実名報道の是非や、パパラッチ行為に対する法的な規制強化を求める動きは、この3年間で確実に加速している。