音楽教育および心理学的観点から分析すると、『友 〜旅立ちの時〜』を学校行事や記念式典の選曲として採用する際には、いくつかの明確な判断基準が存在します。
【選曲を強く推奨できる条件】
・クラスや学年の中で、行事や受験を乗り越えて深い絆を培ってきた集団
・変声期を一定程度終えた男子生徒が揃っており、低声部の音圧が確保できる環境
・型通りの明るい別れではなく、仲間と共に過ごした葛藤の日々を真摯に振り返りたい場合
【選曲にあたって慎重な検討を要する条件】
・合唱経験が浅く、パート練習の時間が極端に不足している短期間のプロジェクト
・男声パートの人数が極端に少なく、和音の土台が崩れてしまう懸念がある場合(この場合は同声三部合唱譜への変更を推奨)
また、アコースティックギターで弾き語りを試みる演奏者にとっても、本作は重要なレパートリーとなります。レギュラーチューニングにカポタストを装着し、アルペジオの繊細さとサビでのストロークの力強さを使い分けることで、バンドサウンドがなくても合唱版に匹敵するダイナミズムを一人で再現できます。音源を深く味わいたいリスナーには、オリジナルシングルのみならず、アルバム『新世界』やベスト盤『ゆずイロハ』に収録されたテイクを聴き比べることをお勧めします。北川氏と岩沢厚治氏の生々しいボーカルの息遣いから、楽曲に注ぎ込まれた熱量の根源を再確認できるはずです。