東京駅から特急踊り子号に揺られること約2時間15分。伊豆急行線の車窓に広がるダイナミックな海岸線を抜けると、列車は伊豆熱川駅のホームへと滑り込む。改札を出れば、あちこちから立ち上る白い噴煙と、温泉情緒を色濃く残す湯櫓の姿。静岡県の伊豆半島東海岸にあって、熱川ほど「いで湯の街」という言葉がぴたりとはまる場所は他にない。
駅から宿までは、坂道を上がってわずか徒歩数分の距離。送迎バスを待つわずらわしさすら感じさせない好立地でありながら、館内に足を踏み入れた瞬間に広がるパノラマビューは圧巻だ。海に向かって大きく開かれたロビーラウンジからは、刻一刻と表情を変える太平洋の水平線が視界いっぱいに飛び込んでくる。