頭身を縮める作業は、単に全体のサイズを小さくすることではない。本質は情報の削ぎ落としと強調のバランスにある。なかでも王道とされるのが2頭身キャラクターの黄金比率だ。頭部と身体の比率を1:1に設定し、全体の半分を大きな頭部が占める構造を作ることで、赤ん坊や小動物のような無条件の愛らしさが引き出される。
パーツの配置バランスも極めて重要だ。目を顔の中心線よりもやや下方に配置し、鼻や口の描写を最小限に抑える。この配置によって幼さと愛らしさが強調され、一目で「可愛い」と感じさせる視覚的フックが生み出される。ラインを増やしすぎず、視認性を極限まで高める引き算の美学こそが、デフォルメ成功の最大のカギと言える。