お茶の間における十朱幸代の存在感は絶大だった。とりわけNHKの連続テレビ小説や大河ドラマ、数々の名作単発ドラマにおいて、彼女が演じた芯の強い母親像や運命に立ち向かうヒロイン像は、日本中の視聴者の涙を誘った。
現在、それらの名演はデジタルアーカイブを通じて新たな世代へと届いている。NHKオンデマンドやU-NEXTといった動画配信サービスを通じて、過去の名作が次々と再配信され、昭和・平成のドラマを知らない若い視聴者の間でも「この圧倒的な存在感を持つ女優は誰なのか」と再評価の波が広がっている。
フィルムやテープからデジタルへとメディアの形態が変わろうとも、彼女の放つ演技の純度と生命力は、少しも色褪せることはない。