ケンミン食品の原点を辿ると、創業者の高健民が抱いた強烈な情熱に行き着く。戦後の混乱期、小麦粉中心の食糧配給が行われるなかで、高健民はアジアの伝統食である米粉に着目した。日本人の主食である米を使って、誰もが簡単に調理できる即席麺は作れないか――その執念がすべての始まりだった。
米粉食品・即席麺の開発は、グルテンを含まない米の特性上、麺が千切れやすく乾燥工程で割れてしまうという技術的困難の連続だった。試行錯誤の末に生み出された平麺は、具材の旨味を余すことなく抱き込み、日本人の繊細な味覚に寄り添う奇跡の仕上がりとなった。創業者自身の名前を冠した「ケンミン」という社名には、自らのルーツと製品への絶対的な誇りが刻まれている。