歌舞伎ファンや一般の観客、エンタメ関係者たちは、富司純子率いる音羽屋一族をどのような眼差しで見つめているのでしょうか。歌舞伎座の現場やSNS、ファンの声を検証すると、名門ならではの圧倒的な求心力と、人間味あふれるエピソードが浮かび上がってきます。
「歌舞伎座のロビーでご挨拶されている富司純子さんの佇まいは別格。ただ着物を着て立っているだけで周囲の空気がピンと引き締まる。映画スターのオーラと、名門の女将としての気配りが完璧に同居している」(50代・定期観劇会員)
「寺島しのぶさんの息子である眞秀さんの襲名や舞台での躍動を見ていると、フランスと日本の架け橋という新しい時代の歌舞伎を感じる。それを一番後ろで誇らしそうに見守る富司さんの優しい表情が忘れられない」(40代・演劇ライター)
「菊之助さんの奥様である瓔子さんが吉右衛門さんの娘さんだと知ったときは鳥肌が立った。音羽屋と播磨屋が一つになるなんて、歌舞伎ファンからすれば奇跡のような家系図。富司純子さんが陰でどれだけ心を砕いてこの結束を支えたかを思うと頭が下がる」(60代・歌舞伎ファン)
現場の声から明確に読み取れるのは、富司純子という人物が単に「名家の妻」にとどまらず、伝統芸能という保守的な世界に風通しの良い近代性と品格をもたらしたキーパーソンとして、観客からも絶大なリスペクトを受けているという実情です。