一方で、同事務所の看板女優として長年第一線を走り続けた新垣結衣の事例は、異なる光を投げかけている。大ヒットドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』をはじめ、数々のヒット作を打診・成功させてきた背景には、事務所の手厚いバックアップと戦略的なブランディングがあった。
彼女が選んだのは、完全な泥沼の決別ではなく、契約形態を変更しながら段階的に独立していくという柔軟な道だった。一部のマネジメント機能を残しつつ自主性を尊重するスキームの導入は、事務所側にとっても新たな試みだったと言える。
トラブル続きと評されがちな事務所のイメージだが、長年信頼関係を築き上げたタレントに対しては、多様なキャリアのあり方を模索する柔軟性も持ち合わせていることを示すエピソードだ。