ここからは、獣医師やエキゾチックアニマル専門医が推奨する「暴れさせない安全な抱っこ」の具体的な手順を解説します。うさぎの骨は非常に繊細で、体重に対する骨の割合はわずか8%程度しかありません。そのため、暴れた際の強いキック力によって自らの腰椎を骨折してしまう事故が最先端の獣医療現場でも度々報告されています。
正しい手順の基本は、まず「逃げ場をなくすこと」ではなく「安心感を与えること」から始まります。
1. 低い姿勢でアプローチする: 上から急に手を伸ばすのではなく、飼い主自身が床に座り、目線を同じ高さに合わせます。
2. 両手でしっかりと支える: 片手で胸の下を優しく包み込み、もう片方の手で必ずお尻全体を下から包み込むようにすくい上げます。
3. 自分の体に密着させる: 浮き上がらせたら間髪を入れず、うさぎの体を自分の胸元に引き寄せ、脇を締めて安定させます。密着感を与えることで、うさぎは「足場がある」と錯覚し、落ち着きを取り戻します。
この「お尻の固定」と「胸元への密着」こそが、怪我を100%近く回避するための最重要ポイントです。