麻布十番商店街で今食べるべき絶品グルメとは何か。その答えは、時代を超えて職人技を継承する「本物の老舗」と、トレンドを牽引する「気鋭のスイーツ」の二極構造にあります。
まず外せないのが、たい焼き発祥の店として名高い麻布十番 浪花家総本店 たい焼きです。1909年(明治42年)の創業以来、一丁焼き(いわゆる天然モノ)と呼ばれる伝統的な鋳型で職人が一匹ずつ丁寧に焼き上げます。薄くパリッと香ばしい皮の中に、8時間かけてじっくり炊き上げられた極上小豆が頭から尾の先までぎっしり詰まっており、甘さを抑えたキレのある味わいは世代を超えて支持されています。休日は焼き上がりまで1時間待ちになることも珍しくないため、店舗到着直後の予約確保が鉄則です。
また、1865年(慶応元年)創業の麻布十番 豆源 本店も外せません。常時40〜50種類ほど並ぶ豆菓子は、職人が店頭の大きな釜で炒りあげる「おとぼけ豆」や「塩返しカシュー」など、香ばしさと絶妙な塩梅が際立ちます。手土産の定番として定着しており、贈答用はもちろん、自宅用の手軽なテイクアウトとしても高い人気を誇ります。
これら伝統の味に加え、近年の麻布十番商店街ではテイクアウトスイーツの進化が目覚ましく、フランス伝統菓子を再構築したカヌレ専門店や、厳選素材を用いたヴィーガンスイーツショップなど、洗練された新店が続々と登場しています。老舗の安心感と最新トレンドの刺激が半径数百メートル圏内に凝縮されている点こそ、麻布十番の最大の強みです。