多くのファンに衝撃を与えた2018年夏の閉店劇。突如として店頭に掲げられた「閉店のお知らせ」を巡っては、ファンの間で様々な憶測や噂が飛び交いました。調査を進めると、そこには人的要因と行政面における構造的要因の双方が絡み合っていた実態が浮かび上がってきます。
最大の直接的要因は、長年にわたり店を切り盛りしてきた店主・スタッフの高齢化と体力的な限界です。天候に左右されやすい過酷な河川敷での営業、重い食材や酒類の搬入、仕込み作業の負担は年々増大しており、後継者へのバトンタッチも容易ではありませんでした。
さらに見逃せないのが、国土交通省(京浜河川事務所)が管轄する河川法と河川敷占用許可の厳格化です。もともと戦前・戦後の特例的な経緯で河川敷での営業が認められていた店舗は、名義変更や世代交代に伴う許可の継続が法律上きわめて難しくなっています。治水工事や堤防強化の観点からも、一代限りでの営業終了という選択は避けられない現実でした。