「一風堂に行ってもチャーハンが売っていない」という噂の真相を一言で言えば、「通常店舗(路面店・駅ビル店など)には原則として存在しないが、特定業態および家庭用製品として確実に存在する」というのが取材に基づく結論です。
多くのラーメンチェーン(町中華や大衆型ラーメンチェーンなど)では、「半チャンラーメン」に代表されるラーメンと炒飯のセットが定番です。そのため、一風堂を初めて訪れた利用者の多くがチャーハンを探し、メニュー表に「ひとくち餃子」や「チャーシューまぶしご飯」「明太子ごはん」しか見当たらない状況に直面して疑問を抱く構造が生まれています。
博多一風堂の創業期からの歴史を紐解くと、創業者・河原成美氏が目指したのは「女性一人でも入りやすいスタイリッシュで洗練された豚骨ラーメン専門店」でした。大衆中華食堂ではなく、あくまで豚骨ラーメンの味と品質、そして迅速な接客に特化するブランディングが一貫して維持されているため、汎用的な中華メニューを全店導入することは避けられてきた経緯があります。