アロマオイルやお香を購入する際、サンダルウッド製品が他の樹木系オイルに比べて著しく高額であることに驚くかもしれません。価格が高騰している最大の理由は、最高峰とされる「インド・マイソール産白檀(イーストインディアン・サンダルウッド)」の極端な供給不足にあります。
サンダルウッドは半寄生植物であり、他の樹木の根に寄生しながら非常にゆっくりと成長します。香りの核となる心材(樹幹の中心部)に十分な濃度のサンタロールが蓄積されるまでには、最低でも樹齢30年から50年以上の歳月が必要です。過去の大規模な乱獲と密伐採により自生樹が激減したため、インド政府は現在、厳格な伐採制限と原木の輸出規制を実施しています。
この供給危機を受け、近年はオーストラリアなどで計画栽培された「オーストラリアン・サンダルウッド」が流通の主流を担うようになりました。オーストラリア産はやや軽やかでウッディ感がシャープな傾向を持ちますが、持続可能なサステナブル素材として再評価が進んでいます。