彼の歌碑がひっそりと佇む渋谷クロスタワーの足元には、今も花束とノートが絶えない。かつて青春を共にした50代の男女と、最近ファンになったばかりの制服姿の高校生が、同じ場所で夕空を見上げている。
ノートを開けば、多言語で記されたメッセージが目に飛び込む。日本国内にとどまらず、海外のストリーミング経由で彼を知ったリスナーの巡礼も急増している。「言語はわからなくても、彼の声には魂が宿っている」と語る台湾からの旅行者の言葉が印象的だ。渋谷の街並みがどんなに変貌を遂げようとも、この場所だけは特別な熱気を保ち続けている。