メディアによって「総理」と「首相」の採用方針が異なる点も興味深いポイントです。一般的に、新聞社やNHKなどのマスメディアでは、文字数の制限や視聴者・読者への分かりやすさを最優先する傾向があります。
新聞の見出しでは、限られたスペースに効率よく情報を詰め込むため、文字数が少ない「首相」という表記が好んで使われてきました。また、NHKの報道スタイルガイドや各新聞社の用語集では、海外首脳(例:英国首相、カナダ首相)との呼称の統一感をもたせる目的からも、原則として「首相」を採用するルールが定着しています。ただし、記者会見や現場の生中継で閣僚や議員の発言をそのまま引用する場合は「総理」という言葉がそのまま画面上にテロップとして表示されることも少なくありません。