北大阪健康医療都市(健都)の中核施設として移転して以降、オープンイノベーションのスケールは一段と拡大した。特筆すべきは、数万件規模の臨床情報と高品質な生体試料を厳格に管理する国循バイオバンクの存在だ。プライバシー保護を徹底しながら、病気の早期発見マーカーや個別化医療のための貴重なデータ基盤を提供している。
健都の周辺には国内外の医療・ヘルスケア産業に属する研究機関や企業が集積。日常の生体データを活用した遠隔モニタリングシステムや、次世代カテーテルデバイスの開発が共同で進められている。病院という枠組みを越え、街全体が予防から診断、治療、リハビリを一貫して実証する巨大なメディカルクラスターとして機能している。