今や、看板はただの広告ではない。SNS上では、全国の看板を撮影してマップにマッピングする有志のコミュニティが存在する。修学旅行生や観光客が、わざわざ郊外の看板前で同じポーズをして写真を撮る光景も珍しくなくなった。広告がコンテンツ化し、ユーザーが勝手に拡散してくれる理想的なサイクルが完成している。
「ダサい」と「おしゃれ」の境界線上を綱渡りするような絶妙なダサさ。これこそが、完璧に整えられた広告に飽きた現代人の心に刺さるのだ。押し付けがましさがない、むしろツッコミどころを用意してくれている安心感がそこにはある。