金沢市民の日常的な移動を一手に担う公共交通機関も、この日ばかりは機能不全に陥る。北陸鉄道株式会社(北鉄バス)は広範囲にわたる路線の運休や大幅な迂回運行を余儀なくされ、駅前バスターミナルは行き場を失った高齢者や観光客で溢れかえる。
地方都市交通インフラ事業としての責務を果たそうにも、物理的に道路が塞がれている以上、運行の維持は極めて困難だ。普段から自家用車を運転しない通院患者や高齢者にとって、バスの運休は事実上の「外出禁止令」に等しい。移動の自由を奪うイベントのあり方に対し、公共交通の現場からも悲鳴が漏れ聞こえてくる。